八丈島の自然

八丈島って

八丈島は伊豆諸島にあって、東京から約290km南方海上に浮かぶ島です。島の北西に伊豆諸島最高峰の八丈富士(標高854m)と南東にある三原山からなり、面積は約69.5kmと山手線の内側とほぼ同じ広さ。伊豆諸島では伊豆大島に次ぐ大きさとなっています。


八丈富士 三原山


八丈島の植生

八丈島の特徴としては黒潮の影響を強く受けているため、温暖で雨が多く、暖地性のシダ植物が豊富なことが挙げられます。また2つの活動期の異なる火山で誕生したため、北西に位置する八丈富士側は比較的新しい火山であるため土壌が未発達で、しかも山頂付近は風衝地(常時風が強い)なので森林が形成されていません。一方、南東側にある三原山は最後の噴火から3400年余り経過し、土壌が発達しているためにスダジイなどの常緑広葉樹林が広がる鬱蒼とした森が広がっています。



多種多様な生きものたち

八丈島は年平均気温が約18℃であることから暖温帯に属し、しかも年間を通して寒暖の差が小さい海洋性気候なので「常春の島」とも称されています。暖温帯は通常、鬱蒼とした常緑広葉樹林が成立します。関東地方の平野部も同じ気候ですが、本土では古くから宅地などに開発されているほか、人工林や薪炭林(二次林)に置き換わっているため、現在では常緑広葉樹林が残っているところはほとんどありません。従って、多様なシダ植物や野生ランなど、多種多様な生きものたちを八丈島では観察することが出来ます。また、本土と共通する種類も多くありますが、それぞれが島の環境に適応し、変化させてきたタイプ「伊豆諸島固有種」が多く、ハチジョウアキノキリンソウやハチジョウノコギリクワガタといったように、名前に「ハチジョウ」が付く生きものもたくさんいます。


サクユリ ハチジョウシュスラン ハチジョウツレサギ ハチジョウアキノキリンソウ

オーストンヤマガラ オオバエゴノキ サクノキ

シマクサギ ハチジョウカラスアゲハ ハチジョウノコギリクワガタ ハチジョウショウマ